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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008092002000123.html
(東京新聞)

中国で有害物質メラミンが粉ミルクや牛乳などに混入していた事件は19日、スーパーの商品棚から乳製品の大半が撤去されるなど影響が広がっている。市場のほぼ3分の2を占める国内大手3社の牛乳からメラミンが検出されたため過度な競争が背景にあるとも言われ、業界の構造的な問題が指摘されている。

 北京市朝陽区のスーパー「旺市百利」ではこの日、乳製品コーナーから商品の大半が消えた。大手三社の牛乳が、すべて撤去されたからだ。三社以外の、安全とされる商品が棚の隅に集まる。

 女性客(58)は「牛乳を買わずに様子を見る。メーカーは利益ばかり追求し消費者の健康を顧みないから事件が起きた」と話す。発端となった粉ミルクからの検出は、海外ブランドが高級市場を押さえる中、低価格市場で薄利多売の競争を強いられる中国メーカーの実情を浮き彫りにした。

 メラミン混入は、タンパク質の含有量を高める狙いがあり、三年前から始まったとされる。どの段階で混入が行われたかは未解明だが、「牛乳の買い付け担当者らが結託しなければ長期間行うのは難しい」(農民日報)との指摘もある。

 一方、最初に発覚した「三鹿」製粉ミルクのメラミン混入で、地元の河北省石家荘市が先月六日に事実確認しながら約一カ月間も公表しなかったことが明らかになるなど、事件に対する怒りは中国政府にも向きつつある。

 長男(1つ)に三鹿製の粉ミルクを与えていたため小児科病院を訪れたという男性(39)は、息子の健康安全が確認されて安堵(あんど)しながらも「品質監督部門がしっかりしていないからだ」と吐き捨てた。

 一方、上海でも、すべてのスーパーが問題のある国産粉ミルクの販売を中止した。

 ただ、スーパー「農工商」の売り場責任者は「高所得者の多い上海では、国産の粉ミルクの売れ行きは悪かった」と明かす。ピアノ教師の汪燕さん(27)は「輸入品は、中には九百グラム当たりで百元(約千六百円)ほど高いけど、健康には替えられない」と漏らした。

 一歳四カ月の娘にメラミン混入の粉ミルクを飲ませていたという主婦(26)は「子供を殺す気なの」と怒りをあらわにし「この子は周りに比べて体が弱い。粉ミルクの影響か検査しなくては…」と足早に病院へ向かった。工場経営者の夫(33)も「今後、粉ミルクは香港で買う」と話した。



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