人気の女性タレントが所属していた芸能プロダクションの有限会社「アバンギャルド」(東京都目黒区)が2006年12月期までの3年間で約11億円の所得を隠し、法人税約3億4000万円を脱税した疑いのあることがわかった。
同社は傘下の関係会社と決算期が異なることを利用し、架空の移籍料を計上するなどして所得を移し替えていた。東京国税局は、同社と牧野昌哉社長(41)を法人税法違反容疑で東京地検に告発した。
関係者によると、牧野社長は、同社と「マテック」など関係2社との間で所属タレントの移籍が頻繁に行われたように装って、架空の移籍料や業務委託費などを計上。移籍料などを受け取った関係会社の決算期が近づくと、今度は別会社からタレントが移籍してきたことにして架空経費の計上を繰り返し、帳簿上、3社間で税金が発生しないよう操作していた。
関係会社には営業などの実態がなく、タレント自身にも移籍したとの認識がなかったことなどから、同国税局では移籍は虚偽だったと判断した。未成年のタレントの場合は移籍に必要な保護者の同意書も、偽造されたものだったという。
また、社員の出張旅費を大幅に水増ししたり、牧野社長の私的な旅行代金も同社の経費として処理したりする手口で所得を圧縮していたことも判明した。隠した所得の多くは預金されていたが、一部は牧野社長が交際費として使っていたという。
業界関係者によると、牧野社長は1992年ごろ、大手芸能プロダクションのスカウトマンから独立して会社を設立し、主にグラビアアイドルの育成に力を入れて成功した。
アバンギャルドにはテレビのバラエティー番組などで活躍する真鍋かをりさんや小倉優子さんらが所属していたが、いずれも同国税局から強制調査を受けた後の昨年3月、業務を統合した別会社に移籍、社名も変更した。
同社は「この件についてはコメントしない」としている。
(読売)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090112-OYT1T00582.htm?from=navr
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